<日本ハム1-6ロッテ>◇14日◇札幌ドーム

 ロッテが快勝し、球団新となる開幕21試合連続の連敗なしが確定した。先発の大嶺祐太投手(21)は初回に1点を失ったが、2回以降は立ち直って3安打1失点で、7日のソフトバンク戦に続く自身初の2試合連続の完投勝利。打線は5試合連続の2ケタ安打と、投打がガッチリとかみ合い、西村ロッテの快進撃は止まらない。

 ロッテ大嶺が自身初の2試合連続完投をやってのけた。自己最多で、今季セ、パを通じても最多となる155球を投げ抜いて3安打1失点。4安打完封した、前回登板(7日ソフトバンク戦)の勢いを札幌でもみせつけた。

 「きのう中継ぎが投げていたんで、できるだけ長い回を投げたかったんです」。1回に制球を乱して先制を許したが、本格導入した110キロ台のカーブとチェンジアップが決まって、3回以降は日本ハム打線に三塁を踏ませなかった。

 キャンプで達成した2000球を超える投げ込みが自信と自覚を生んでいる。口癖のように言う「強く腕を振る」ことを意識して、140キロ中盤の直球を主体にグイグイ押した。最終回の日本ハム中田との対戦では、140キロ台を3度記録するなど球威は最後まで衰えなかった。試合後は思わず「疲れました」と笑った。

 対日本ハム戦の相性の悪さも吹っ飛ばした。09年は5試合に登板し1勝3敗、防御率は12点台と打ち込まれた。チームも6勝18敗と大きく負け越していた。そんな悪いイメージを一掃。西本投手兼バッテリーチーフコーチは「よく我慢した。前回の完封が自信になった」と喜んだ。

 投打がかみ合ったロッテはこれで今季3度目の3連勝。開幕から21戦連敗なしの球団新記録で、貯金は今季最多を更新する9。西村監督は「中継ぎを休ませたかった。大嶺がよく完投してくれた」と、頼もしく成長した右腕を褒めた。【斎藤庸裕】

 [2010年4月15日8時7分

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