阪神のこと、分からんわ~。オリックス岡田彰布監督(52)が20日、古巣対決に備えて煙幕を張った。21日から阪神との2連戦(京セラドーム大阪、スカイマーク)。08年までタクトを握り、熟知するチームを向こうに回し「楽しみちゃうというヤツ、おらんやろ」と笑顔を浮かべた。ところが本音はここまで。攻略プランについては情報不足だとのらりくらり交わした。

 「自分とこのチームの分析なんてせえへんし、一番(阪神のことが)分からん。他の5球団は分かるけど。打つ方も3人、DH入れたら4人くらい知らんヤツおる。中継ぎ?

 さっき資料を持って来たとこや。球児以外は分からんやろ」。

 この日は全体練習後にバッテリーミーティングを開催。岡田監督からも阪神打線の特徴が伝えられたが、正捕手の鈴木は「それがもっと(監督が)言うのかなと思ったんですが」と、こちらも不敵な笑いで煙幕を張った。

 カブレラとT-岡田の和洋大砲が負傷離脱とチーム事情は厳しい。「一番大事なときにカブレラがけがするし、いてるもんでやるしかないやん」。戦力ダウンのハンディを打ち破る秘策を忍ばせ、最後まで手の内を隠した。【押谷謙爾】

 [2010年5月21日10時56分

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