中日山本昌投手(44)の1軍昇格は“先送り”となった。25日、ナゴヤ球場での2軍紅白戦に先発したベテラン左腕は初回、先頭の藤井に本塁打を浴びたものの、内外角へ正確に投げ分ける投球術で2回を1安打1失点。ただ、次回は27日からのウエスタン・リーグ阪神戦(ナゴヤ球場)で先発が決定しており、1軍昇格の見通しは立っていない。

 「感じは悪くないけど、次も2軍で投げることが決まっている。上(1軍)はみんな調子がいいから仕方ないよ。ただ、実戦で投げてるということは準備はできているということです」。登板後は報道陣にこう話した。2軍戦で着実にステップは上がっているが、1軍の投手陣が5試合連続完封の日本新記録を達成するなど好調なため昇格は容易ではない。今季に進退をかける山本昌にとっては次回の2軍戦で結果、内容ともにアピールするしかない。

 [2010年7月26日12時7分

 紙面から]ソーシャルブックマーク