隠れ新人王候補も全力を尽くす。ソフトバンク甲藤啓介投手(26)が「選挙戦」に挑む。今季50試合に登板して2勝0敗、防御率2・89の安定感で必勝リレー「SBM48」の一員を担う右腕は、実は新人王の資格を持っている。今季が5年目で、09年までの通算投球回は26回 1/3 。 (1) 支配下登録から5年以内 (2) 前年までの投球回数が30イニング以内の資格条件をいずれも満たしている。

 「僕も周りから言われて知りました」と本人も驚く。球団内でも「資格があるとは知らなかった」という声があるほどだ。新人王は記者投票で決まるため、タイトル獲得には「AKB48」ばりの“総選挙”を勝ち抜かなければならない。シャイな26歳は「目立ちたくないんで…」と謙虚だが、球団関係者は「できる限り協力したい」とサポートを約束。すでに決定済みの「SBM48」グッズ発売に加え、球団作製のポスターなどへの露出を検討している。もちろんグラウンドでの活躍が第一。「僕でよければいつでも投げます」。17日からの首位決戦でもフル回転する。

 [2010年8月17日11時28分

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