<楽天5-1オリックス>◇11日◇Kスタ宮城

 楽天岩隈久志投手(29)はマウンドでニヤリと笑った。2回2死一、二塁で鈴木への投球はカウント1-2。際どい球がボールと判定された。ベンチからブラウン監督が飛び出してきた。「僕はストライクだと思った球だった。監督はイライラしないで落ち着いていけよって言ってくれた。おかげで慌てずにいけました」。マウンド上での笑顔は、監督の心遣いへの返事だった。気持ちを立て直すと10勝目に向けて、凡打の山を重ねた。

 7回には続投を志願し、8回を無失点で切り抜けた。3年連続2ケタ勝利は初めて。それでも「もっと早く10勝しなくちゃいけなかった。貯金をつくっていれば、上の方にいけたかもしれない」と、3位以内の可能性がほとんどないチームの現状に、悔しさをのぞかせた。「最後までローテを守りたい。応援してくれるファンがいるんで、僕らがあきらめるわけにはいかない」。たとえAクラス入りがかなわなくても、岩隈はファンのために投げ抜く。

 [2010年9月12日10時22分

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