阪神を退団した星野仙一氏(63)が21日、テレビ番組で楽天監督に就任することを明らかにした。日本テレビのニュース番組「ZERO」で「大筋で合意している」と語り、事実上の就任要請受諾を表明。盟友田淵幸一氏(64=野球評論家)のヘッド兼打撃コーチ就任や28日のドラフト会議出席、11月1日から陣頭指揮を執ることなど決意を次々明かした。27日に仙台市内のホテルで就任会見を開き、みちのくで闘将が復活する。
星野氏が楽天新監督に就任することを表明した。しかもテレビで受諾を表明するというのは異例だ。この日深夜の日本テレビ系の「ZERO」に出演。「(阪神退団で)きっちり身の処し方を決めたので、少しテンションが上がってきた。監督になる気持ち?
正直いって、なっている」と明言した。「野球がしたい。戦力がそろった、歴史、伝統のあるチームなんて、ぜいたくは言えない。若い選手を育てるのは、監督、指導者としてのロマンを感じる」とも付け加えた。
19日に大阪市内のホテルで阪神退団を表明したばかり。監督として2年、SD職(オーナー付シニアディレクター)で7年。計9年間在籍したタテジマにケジメをつけたその日、楽天米田球団代表と約1時間の電話交渉を行って合意に達したことを明かした。
楽天から白羽の矢を立てられた際は消極的だった。「おれはガキのころから阪神タイガースが好き」。03年には低迷していた阪神を18年ぶりのリーグ優勝に導いた。タテジマへの強い愛着をにじませ、周囲からの引き留めにもあったが、現場への復帰願望は強くなるばかりだった。楽天三木谷会長とは親交も深く、チーム強化におけるアドバイスをしてきた。楽天の印象については「(創設6年の)生まれたばかりの球団で、中学生から高校生になりかかったところ。選手1人1人が成長していく道のりにある」と初めて語った。
契約年限は3年が基本線だが「チームを作るには数年かかるだろうが、1年1年が勝負」と言い切った。プロ同期生で北京五輪でコーチを務めた田淵幸一氏のヘッド兼打撃コーチ就任も自ら明かした。
今後は27日に仙台市内のホテルで正式契約し、入団会見が開かれる。楽天は翌28日のドラフト会議で競合覚悟で早大・大石達也投手(4年=福岡大大濠)を1位指名する予定だが、新監督の手に金の卵の命運を託す。「沢村(中大)、大石、斎藤(早大)、加賀美(法大)とか候補がいっぱいいますわね。全部楽天にくれないかな。作りたての球団だから、うちに来ないかな」と笑った。星野氏はすでに楽天を“うち”と表現した。11月1日にはKスタ宮城で「星野楽天」がスタート。闘将が杜(もり)の都に乗り込み、イヌワシ再建する。【寺尾博和】
[2010年10月22日8時4分
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