「ライバル対決」でローテを争え!

 ソフトバンクが26日からのオープン戦で、先発ローテ候補に激しいサバイバルを課す。確定しているのは杉内俊哉投手(30)、和田毅投手(30)の2人だけ。残り4枠を8投手で争うが、立場の似ている2人をセットにして、同一試合に起用する。厳しい絞り込みで、投手王国づくりに着手する。

 投手王国再建に向け、ソフトバンクの先発ローテ候補が「ライバル対決」で絞り込まれることになった。現状ローテ入りを確定させているのは、前日21日の紅白戦で順調な仕上がりを披露した杉内、和田の2人だけ。高山投手コーチは、残り4枠を争う8投手を2投手ずつのセットにして、同一試合のマウンドで競い合わせる方針を明かした。

 高山投手コーチ

 初戦は山田と岩崎が4イニングずつ投げます。主力の調整もあるし、オープン戦の試合数も多くはない。先発候補2人で1試合、というのを何試合か組んでいかないといけない。

 ライバルに勝たない限りローテには入れない。シビアな現実を認識させ、競争によるチーム強化を図るのが狙いだ。

 今季オープン戦は17試合行われる予定。1試合に2人の先発候補を登板させるプランは現実的だ。2戦目となる27日の広島戦以降は不確定だが、外国人枠も争うホールトンとレルー、同い年の小椋と新垣、23日の練習試合に登板する摂津と陽耀勲も、オープン戦でセットで“投げ合う”可能性が高い。

 高山コーチ

 10人くらいの候補が競っている。1試合も1イニングも無駄にはできない。本人たちが、一番誰がライバルなのかを分かっているはず。

 開幕1、2週前は、ローテを確定させた投手が調整を行うことが通常なだけに、セットでの激しい争いは3月上旬まで続けられる見込み。さらに調整遅れで現在B組にいる大隣も争いに食い込んでくるだけに、ローテ争いは近年まれにみるほど激しい。杉内、和田の両エースは昨季、2人で33勝を稼いだ。連覇、そして8年ぶりの日本一には両エースに続く投手の存在が不可欠。激しい「ライバル対決」を経て、リーグ最強の投手王国をつくりあげる。

 [2011年2月23日11時26分

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