<オープン戦:ソフトバンク1-0広島>◇26日◇福岡ヤフードーム

 ソフトバンク山田大樹投手(22)が、オリックスとの開幕2戦目(福岡ヤフードーム)の先発切符を引き寄せた。オープン戦初戦の広島戦に先発。4回を投げ2安打無失点と、抜群の安定感でアピールに成功した。紅白戦2試合でも好投しており、開幕ローテ入りはほぼ確定。今後の結果にもよるが、中6日で調整を続け、3月26日のマウンドに登る可能性が高まった。

 山田

 今日は結果にこだわって全力でやって、現時点でどこまで通用するかと思って投げた。

 ローテを任せられるための投球を見せた。打者13人と対戦し、9人に初球ストライク(ファウル含む)。テンポのいい投球で、早めに打者を追い込んだ。開幕前に支配下登録された昨季は4勝を挙げたものの、制球を乱し試合をつくれないこともあった。昨季は13試合の登板で40四死球。今季は紅白戦からここまで、3試合に登板し10イニングで1四球。投球をチェックしたオリックス石本スコアラーも成長を認め、警戒心を強めた。

 石本スコアラー

 コントロールがよくなってますね。うちにくるようだったら考えないと。

 開幕カードは初戦に杉内、3戦目に和田が内定している。オリックスは主軸にT-岡田ら左打者が多いだけに、左腕トリオで開幕ダッシュを狙う可能性は高い。その構想に、山田はピタリとはまる。

 秋山監督

 2回の四球もあったしな。送りバントもなかったからピンチらしいピンチもなかった。

 指揮官は開幕ローテ入りへの明言を避け、あえて厳しい言葉を残した。これも、1年間ローテを任せられる投手と確信しているからこそ。支配下登録2年目の山田が、両エースとともに開幕カードのマウンドに上がる。【倉成孝史】

 [2011年2月27日11時29分

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