オリックス山本和作内野手(26)は、古巣巨人との一戦に闘志を燃やした。「親しくしてもらった先輩も後輩もいる。成長した姿を見せたい。2軍でお世話になった川相ヘッドコーチにはいいところを見せたい」。オフに巨人からトレード移籍。育成→支配下→育成と4年間所属した巨人に恩返しの活躍を誓った。

 がむしゃらなプレーは巨人時代に育んだ持ち味。「プレースタイルは変わってない。目の前のことに集中する」(山本)。交流戦の打率3割6分4厘は全選手中9位と打撃は絶好調だが気を緩めることはない。24日、ほっともっと神戸での全体練習でも自然と力が入った。

 交流戦首位固めへ、森脇浩司監督(52)は「いつもと一緒で、1戦1戦、挑戦者として勇敢に、積極果敢に全力を尽くしていくだけ」と平常心。昨季1勝3敗の相手に泥臭く挑む。【池本泰尚】