楽天三木谷浩史オーナー(49)が18日、来季から指揮を執る大久保博元監督(47)が長期政権となる可能性を示唆した。福島・相馬で球団イベントに出席。10月14日の大久保監督の就任以降、初めて同監督について口を開いた。「非常に、イメージと違い科学的。真剣にやっている。あれだけ(野球に)時間を使う監督はいない」と高い信頼を寄せた。

 大久保監督は1年契約。40代の若さで、しかも初めての監督就任としては異例といえる。三木谷オーナーは、2年目以降の契約についても言及した。長期政権となる可能性について「いろいろ見ながら。現場の判断です」としながらも、「ノルマはないです」と明言。「結果も重要だけど、プロセスも重要。野球界の既成概念にとらわれず、新しい野球をして欲しい」と話した。

 仮にBクラスに沈んでも、内容が評価できれば契約を延長する方針を示したといえる。そもそも、大久保監督を選んだ理由として「継続性です。2軍(監督)から上げた。外から呼ぶと、また一からのスタートになる」とも言った。1年契約とはいえ、球団トップの期待は高い。大久保監督には、腰を据えて独自の色を出すことを望んでいるようだ。【古川真弥】