日本ハムは、来季監督で基本合意している元ヤクルト栗山英樹氏(50)の「教え子」?

 の指名を検討していることが25日、分かった。同氏が専任教授を務める白鴎大の塚田正義内野手(4年=古河一)をリストアップ。補強が急務な遊撃手で、粗削りながら走攻守の3拍子そろった好素材だ。

 塚田は大学2年から4番を任され、リーグ通算18本塁打を誇る右のスラッガー。50メートル走5秒9、遠投115メートルの強肩と身体能力が高く、今後の伸びしろも期待できる。山田GMが「おもしろいし、楽しみ」とかねて動向を追ってきた隠し玉的な存在だ。既に日本ハムを含む11球団が調査書を提出している。

 栗山氏に課せられた使命の1つが野手の世代交代。今季の20代のレギュラー格の野手は捕手の大野と外野手の中田と陽岱鋼だけで、今ドラフトは野手が補強のポイント。塚田のほか、高校生野手では通算55本塁打の東大阪大柏原の石川慎吾外野手、同24本塁打の関西の渡辺雄貴内野手(ともに3年)をリストアップ。ともに今夏の甲子園を沸かせた右の長距離コンビに関心を示しているもようだ。

 塚田ら将来性ある野手重視の戦略は、栗山政権下での中長期的な球団強化策の1歩となる。革新的なスカウティングで近年、鳴らしている日本ハム。栗山氏の「教え子」?

 も含めて今回も、話題性十分にドラフトを騒がせそうだ。