源さんから金言! 侍ジャパンの強化合宿が17日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で始まった。阪神野手で唯一選出されている中野拓夢内野手(26)は早速、源田壮亮内野手(30)から守備の極意を吸収。5年連続ゴールデングラブ賞の名手に、右足で「タメ」を作る重要性を説かれた。虎では今季から二塁にコンバート。3大会ぶり世界一奪回へ、侍では二遊間両方での出番に備える。
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背番号7を背負った中野が、源田のもとへ歩み寄った。11月の侍ジャパン強化試合では聞けなかった守備の極意。今度は強化合宿初日から、積極的にアドバイスを求めた。「見るだけでも勉強になるし、実際にアドバイスもいただいた」。
キーワードは「タメ」だ。捕球の際、右足で踏ん張りを利かせ「タメ」を生むことで、対応力が上がるという。
「タメがあればバウンドが悪くなっても、そこで粘れる。バウンドが合わなければ1個下がったりとかもいける」
これまで捕球の際の右足は、内側に入りがちだった。それでは「体が流れてしまう」。そこで「『ガニ股』じゃないですけど、(足を)外側に開いたほうが我慢はできる」とワンポイントアドバイスをもらった。「『右足で踏ん張る意識を持ったらいい』と言われたので、意識したい」。遊撃で5年連続ゴールデングラブ賞の名手のエキスを、体に染みこませていく。
阪神では2年間、遊撃レギュラーを務めたが今季から二塁にコンバート。沖縄・宜野座キャンプでは二塁に専念していた。この日は一転、シートノック、個別練習ともに遊撃オンリー。「状況を見て分けながらやっていきたい」と、二遊間両方のクオリティーを上げていくつもりだ。
久々の遊撃守備では課題も見つかった。「いや~、やっぱり(一塁までが)遠いですね」。捕球は難なくこなせたが、送球の勘を取り戻すまでには時間がかかりそうだ。「投げるのが問題。下半身を使って投げないと遠いので、久しぶりにやってみると大変」。WBC本番までみっちりと練習し仕上げていく。
走塁練習では、二塁からホーム突入のシーンで「三塁を蹴ってから膨らまないように」と指示を受けた。「ロスがあったら思い切って回しにくいと言われたので意識しながらやってます」。俊足にも期待がかかる26歳は「練習でアピールできるようやっていきたい」と力強い。守って走って、持ち味を存分に発揮した先に世界一奪回が待っている。【中野椋】
◆侍ジャパンの内野事情 遊撃は西武源田が最有力。二塁はDeNA牧、ヤクルト山田で争うが、牧を一塁起用することで共存も可能だ。中野は二塁、遊撃ともにそつなくこなせるチーム唯一の存在。貴重な二遊間のバックアップとしてベンチ待機が見込まれる一方、源田にアクシデントがあればスタメンのチャンスもある。ソフトバンク周東も内野をこなせるが、昨季公式戦では三塁、中堅、右翼での出場が主。一塁は山川、三塁は村上、岡本和は一、三塁両方を守ることができる。
○…源田壮亮内野手がリーダー的存在としてチームをけん引する。19年のプレミア12や21年の東京五輪など国際経験豊富な守備職人は前日16日に30歳の誕生日を迎え、宿舎で祝福も受けた。「ポジション的にも、年齢的にもしっかり周り見ながらやっていきたい。たくさんの方が見に来られてますし、しっかりしたプレーを見せたい」と自覚を示した。




