ダルスラの次はダルフォーク! 侍ジャパン湯浅京己投手(23)が「ダル塾」で宝刀に磨きをかける。強化合宿第2クール最終日。キャッチボールでダルビッシュからフォークについてのアドバイスをもらうと、そのままブルペンへ。早速試投した。

「もうちょっと落差のあるボールを投げたいと思って、いろいろ聞きました」。握りについて質問。具体的な内容は伏せたが、手応えはしっかりと得た。真上から投げ下ろす投球フォームから繰り出す湯浅のフォークは、真っすぐと区別がつきにくく打者は苦戦する。そこに、より大きな落差が加われば鬼に金棒だ。

ブルペンでは「抜けても変化が大きかった」と可能性を感じた。「より空振りが取れるイメージです」。ウイニングショットが強化される予感は十分だ。33球を投げ終えると、捕手の後ろで見守ったダルビッシュのもとへ直行。フィードバックを得た。20日の投手陣全員での食事会でダルビッシュと同じテーブルをゲットした右腕はブルペンでも貪欲だった。

すでに教わっている斜めに曲がるスライダーも「けっこう曲がってたよ」とお墨付きをもらった。26日のソフトバンクとの壮行試合では1イニングに登板予定。「結果も求められてくると思う。フォーク、スライダーと試したいボールもあるので試しつつゼロで抑えられるように」。侍の守護神候補の1人でもある背番号22が、新兵器を手にスタートを切る。【中野椋】

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