侍ジャパンの大谷翔平投手(28=エンゼルス)が、驚異の本塁打を放った。3回2死一、二塁の第2打席。カウント1-2から、見逃せば完全にボール球という低めの136キロのフォークボールを右手1本ですくい上げた。打席で左膝をつくほどの低い球だった。滞空時間の長い打球は中堅右の外野3階席に吸い込まれた。

◆大谷の過去の曲芸打ち 20年7月29日、マリナーズ戦での1発は地面まで約37センチに沈んだ球を23メートル上空にかち上げた。内角低めの完全なボール球にバットを下から潜らせ「上がった瞬間、いくと思いました」。地元テレビ局のリポーターも「ゴルフみたい!」と興奮気味に表現した。昨年9月11日アストロズ戦では右腕ガルシアの低めカーブにタイミングを崩され、フォロースルーは右手1本。それでも約118メートル飛ばし、米データ分析会社「コディファイ」は「エイリアンはうっかり人間離れしたことをして正体がばれることがある」などとツイートした。