侍ジャパンが阪神に大勝し、2試合ぶりの白星を挙げた。3回に来日初出場となった1番ヌートバー(カージナルス)の中前適時打で先制。さらに3番大谷翔平(エンゼルス)が左膝を地面につくほどの低い球をすくい上げた3ランを放った。

5回には大谷が中堅右へ2打席連発となる3ラン。今度は詰まり気味でスタンドまで運んだ。さらに吉田正尚(レッドソックス)が左翼へ適時二塁打を放った。全8打点を、この日から試合に参加可能となったメジャー組がたたき出した。

栗山監督は「メジャーからの選手たちは時差があって調整が難しいですが、たっちゃん(ヌートバー)も含めて、マサタカ(吉田)もらしさを出してくれたので、いいゲームだった」と話した。

投手陣は先発の山本由伸(オリックス)が、3回50球で4安打1失点。4三振を奪った。2番手の高橋奎二(ヤクルト)は3回2安打無失点。こちらも4奪三振と順調な調整ぶりを見せた。栗山監督は「これだけの投手なので、僕がどうこう言うことはないけど順調にきている感じがする」と評した。

3番手はソフトバンク戦では1回2四球、中日戦で2/3回で3四球を出した松井裕樹(楽天)が登場。高めに浮く場面もあったが、空振り三振、中飛、三ゴロと打者3人でぴしゃりと抑えた。この後、湯浅京己(阪神)から栗林良吏(広島)とつないだ。

残りの強化試合は、7日の1試合だけとなった。栗山監督は「これだけの選手がいれば勝てるんだという思いと、野球の怖さは分かっているので、それがいったりきたり。もう1試合やった後は絶対負けないんだとやっていく」と気合を入れ直した。

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