WBCで9日に韓国との初戦を迎えるオーストラリアが、国内での野球人気拡大へ燃える。8日、東京ドームで約2時間練習。アーロン・ホワイトフィールド外野手は「世界にオーストラリアの野球のレベルを知らせる。国際舞台でどれだけできるかを証明する」と意気込んだ。

26歳のホワイトフィールド(エンゼルスマイナー)は「17、18歳まで野球をする機会がなかった」という。国内では「クリケット、ラグビーなどのチームはあるが、野球は少ない。今の子供たちに野球があると知って欲しい。(現状は)人気スポーツのトップ10に入っているか分からないが、クリケットに次いでほしい」と、上位進出での人気向上を目指す。

日本では「おもてなしを受けた」を連発した。東京の府中で合宿を行い、宮崎で練習試合を行った。韓国戦で開幕投手を務めるジャック・オラフリン(タイガース傘下マイナー)は「オーストラリアと比べると、日本は野球がメインなスポーツだと感じることが多い」。国内ではマイナー競技の選手だが、日本ではWBCで来日している選手だと認識されていることがうれしい様子。ホワイトフィールドは「ファンの存在が大きい。府中も宮崎も大都市ではないが、サポートしてくれる雰囲気。エネルギーをくれる」と満足そうに語った。