侍ジャパン白井一幸ヘッドコーチ(61)が23日、千葉・成田市内で行われた優勝帰国会見に出席し、世界一奪還を果たした第5回WBCで最も印象に残ったエピソードを披露した。

「準決勝で村上選手がサヨナラヒットを打った場面」と、米マイアミでの準決勝メキシコ戦の最終回を回顧。「一塁走者の周東選手がホームに戻ったわけです。けれども三塁コーチャーの私としては、ここは(周東を三塁から本塁へ)回すか止めるか。非常に難しい場面でした」。的確な判断を冷静に素早くしなければいけない場面でもあったが、心強い後押しがあり、自信を持ってグルグルと腕を回して周東の本塁突入を決めたという。

白井ヘッド (自身の後ろに)“30人のランナーコーチャー”がいましたので、臆することもなく、回すことができた。そして、サヨナラ勝ちできたというところが一番印象に残るシーンです。

三塁コーチボックスに立っていた白井コーチの後ろには、村上の打球と周東の足を信じて本塁突入を確信した、選手全員が三塁側ベンチ前に飛びだしていた。そんな選手たちの“圧”も決断のアシストとなったことを明かした。

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