-スピードに関してはどうでしょうか
井上 前半はスピードがあるけれど、後半になると落ちるという弱点は見えています
-そんな相手をどう攻めますか
井上 いつもどおり自分の感覚ですね。いま想定しているのは、いつもどおりにジャブ、ワンツーをしっかり当てることです。自分のポジションが大事だと思います。リングに上がって向き合ってみないと分からないところがあるので、そこで考えようかなと。
-気をつける点は?
井上 やっぱり右ストレートでしょうか。けっこう踏み込んでくるし、力強さもあるので。もちろん(パンチを)もらうつもりはないけれど、警戒するとしたらそこですね。
-ニエベスはダウンした経験がないと伝えられます
井上 (打たれ強さについて)そこまでは見えてこないけれど、米国でやるかぎり判定ではダメでしょう。その気持ちはあります。もちろん日本でもそのつもりで戦っていますが。
-期待されていることは分かっていますね
井上 今回の試合はその点にかぎるし、この試合がこれからの自分のボクシング人生の分かれ道だと自覚しています。
-理想の勝ち方は?
井上 何ラウンドでもいいので倒したいですね。判定は絶対にない。お客さんが湧く試合をしたい。
-チャンスがあれば1ラウンドKOも?
井上 しっかり距離を把握してから行くことになるし、自分は1ラウンドで倒すタイプではないので……。1ラウンドでは(手の内を)隠す選手がいるので、2ラウンド目にどう出てくるか。そこで変わらなければ自分の距離だと思います。
-戦ううえで重要視しているところは、どんな点でしょうか
井上 一番は、いかに自分の距離を把握できるか。自分の距離をつかめれば、それだけ早くパンチが当たりますから。当たり出したら自分のペースだなと。いかにスピードやパンチがあっても距離が悪いと当たりませんから。
-そのあたりが進歩しているということでしょうか
井上 そうですね。試合が始まって1ラウンドの数十秒でジャブを当てる距離をつくれるようになったので。