8日に米西部カリフォルニア州で起きた山火事で、UFCフライ級2位のヘンリー・セフード(30=米国)が、ホテルの2階から飛び降りて難を逃れていたことが分かった。

 13日(日本時間14日)の米メディアの報道などによると、セフードハ募金イベントに参加するためにサンタローザのホテルに滞在していたといい、「窓のカーテンを開けたらすごい炎が見え、ロビーも燃えていた。とっさに2階から飛び降り、裸足で難を逃れた」などと話した。

 インスタグラムには、やけどした右足の写真を掲載した。やけどは軽傷の模様で、同級4位のセルジオ・ペティスと対戦する12月2日のUFC218大会の出場に支障はないとみられる。だが、08年北京五輪で獲得したレスリング男子フリースタイル55キロ級の金メダルは紛失したという。

 米メディアによると、米西部カリフォルニア州の複数地域で8日に発生した山火事では、死者が35人に達した。数百人と連絡が取れない状態が続いており、犠牲者は増える可能性がある。避難命令の対象地域も広がり、約9万人が避難。これまでに住宅や商業ビル、ホテルなど少なくとも5700棟が焼失した。(デーブ・レイブル通信員)