ボクシングのWBOアジア太平洋スーパーライト級王座決定12回戦の前日計量が、18日に都内で行われた。同級3位岡田博喜(28=角海老宝石)はリミットの63・5キロで一発クリアしたが、同級1位ジェイソン・パガラ(25=フィリピン)は1・3キロもオーバー。2時間後に再計量も1・キロ1オーバーでクリアできず。19日の試合は岡田が勝った場合のみ王座獲得となった。

 岡田は相手と対面した時に「ほおはこけてるし、覇気ないし、強さを感じなかった」と言い、オーバーには「びっくり。やばいっす」。鈴木会長は「許せない」と憤った。試合中止だけは逃れた岡田は「減量はバッチリ。調子もいい。逆に無理しないで慎重にいく」と。

 昨年同級では小原(三迫)、今年は近藤(一力)が世界挑戦した。ジムメイトの小国は昨年末に世界王者になり、「大きな刺激を受けた1年。世界が身近になり、練習の取り組みも変わった。これしかないつもりでやっている」という。その意気込みですでにIBF7位、WBO9位、WBC12位に世界ランク入り。今回はランクアップで世界挑戦への大きなステップにしたい。パガラはWBO8位で昨夏までは1位だった。「初めての世界ランカー相手だし、胸張って世界と言える勝ち方をしたい」と気合が入っていた。