メインイベントに組まれた変則的なミドル級暫定王座決定戦は、体重超過でベルト獲得権を失った同級1位ヨエル・ロメロ(40=キューバ)が3回KO勝利を飾った。

 元同級王者の現同級2位ルーク・ロックホールド(33=米国)と対戦。試合の主導権を握り続けると、3回に左拳をヒットさせてダウンを奪取。追い打ちのパンチを浴びせ、レフェリーストップ。同回1分48秒、KO勝ちとなった。

 ロメロは「自分の階級で最高の相手と戦えて本当にうれしい。今回の試合のために必死にトレーニングしてきた。スパーリングやルークが誇るパワーに対抗するために必死にがんばってきたんだ」と喜んだものの、前日計量では規定体重を満たせなかった。ファイトマネーの30パーセントをロックホールドに手渡し、ロックホールドの勝利のみに暫定王座が懸けられていた変則的な暫定王座戦。ロメロの勝利で、暫定王者が誕生しなかった。