WBA世界ライトフライ級2位小西伶弥(24=真正)が12日、世界初挑戦となる同級1位カルロス・カニサレス(24=ベネズエラ)との王座決定戦(18日、神戸ポートピアホテル)に向けて神戸市内のジムで練習を公開した。左利きの右構えの珍しいタイプ。ジムに入門当初はサウスポースタイルも当時のトレーナーに「右構えの方が左のパンチが乗る」とアドバイスされ、右構えになった。5歳から習っていた空手は左右両方で構えるため、違和感はなかったという。 ただ課題は、指導する江藤トレーナーが「打つと体が流れてしまっていた」という右ストレートだった。それを徹底した体幹強化と実戦練習で克服。元WBO同級王者田中恒成(畑中)ともスパーリングを重ね、「右ストレートを中心に打てるようになった」。15戦無敗で臨む念願の世界挑戦に気合十分で「練習以上の力を出して、ベルトを勝ち取りたい」と声を張り上げた。