ボクシングWBO世界ミニマム級王者の山中竜也(22=真正)が初防衛で「新・山中時代」の号砲を鳴らす。18日のカジェロスとの初防衛戦に向け、12日は神戸市内の所属ジムで公開練習。ミット打ちなど約2時間汗を流し「誰が見ても自分が勝っている試合をしたい。できたらKOを狙う」と誓った。

 約7カ月ぶりの試合へ気合十分だ。昨年8月、福原辰弥に判定勝ちして新王者になったが、左眼窩(がんか)底骨折の影響で休養。その間に憧れの元WBC世界バンタム級王者の山中慎介が現役引退を表明した。

 昨冬、自身のベルト獲得を祝う場で出されたウリ科の野菜に「山中慎介」と名前が間違えて彫ってあった。現時点での圧倒的な知名度の差を突き付けられながらも、山中は「(自分は)まだまだ…」と恐縮しきりだ。それでも「連続防衛はしていきたい」と、同姓の大先輩が成し遂げた12回の防衛記録に純粋な目を輝かせた。