プロレスリング・ノアのGHCヘビー級王者杉浦貴(47)が13日、都内の事務所で会見し、ベルト奪取の思いと今後の決意を語った。

 杉浦は、11日の横浜文化体育館大会で3度目の防衛を目指す前王者拳王(33)を撃破し、4度目の王座戴冠を果たした。「拳王は大変すばらしい選手。技だけじゃなく、魂のぶつかり合いができた。感謝しています。試合前は拳王の発言とか、お客さんが拳王についている感じがしていたが、結構(自分に)応援があったのでうれしかった」と語った。

 拳王がしきりに主張した世代交代について「オレは今年48歳。48歳のおっさんが団体のトップでいいの? 世代交代がうまくいかない団体は繁栄しないというけど、しょうがないよ。だってオレが強いんだから。説得力がある若いやつが出てきたら、いつでも時代をくれてやるよ。そういうことを言われて響かないやつはバカ」と厳しい表情で話した。

 初防衛戦は4月29日の新潟大会に決定。挑戦者は、拳王戦後にリング上で挑戦アピールをした小峠篤志に決まった。杉浦は「出てきたときに、ハイ、待ってましたじゃなくブーイングだった。あいつへの期待値は少ないということ。会場の雰囲気がすべて。新潟でのタイトルマッチまでまだある。あいつが動いて盛り上げるしかない」と、小峠の奮起を期待した。