ボクシング東洋太平洋バンタム級タイトルマッチの前日計量が3日に都内で行われた。

 4日に東京・後楽園ホールで、フィリピン出身でV3を狙う同級王者マーク・ジョン・ヤップ(29=六島)はリミットを100グラム下回る53・4キロでパス。挑戦者の同級7位中嶋孝文(33=竹原&畑山)はリミットちょうどの53・5キロでクリアした。

 ヤップは元世界王者長谷川のスパーリングパートナーとして来日し、日本のリングに上がると枝川会長の目に留まり、14年に六島ジムへ移籍した。初戦は黒星もその後は9連勝して現在4連続KO中。WBCでは5位、IBFで8位に世界ランク入りしている。「コンディションは大丈夫。KOで勝つ。世界王者になりたいから、負けられない」と計量後はナポリタンをぱくついた。枝川会長は「12敗もして、フィリピンでは捨てられ、ここまで強くなった。世界戦をやらせてやりたい」と話した。

 中嶋は12、14年と日本スーパーバンタム級で2度王座挑戦も、いずれも大竹(金子)に僅差で判定負けした。心機一転ジムを移籍して、16年には中国でWBCアジア・フェザー級タイトルを獲得も連敗。「現状を打破するために」と滝行にも行った。コツコツと試合をこなして、今回が03年のデビューから40戦目の集大成を期す。「挑戦者として倒しにいく。自分から行って崩していきたい。自信はある。自分を信じて」と決意を口にした。