ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチで王者村田諒太(32=帝拳)に挑む同級6位エマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)が9日、都内のジムで公開練習を行った。「ボンジョールノ(こんにちは)」とにこやかにあいさつした陽気な技巧派は、調整の順調さを思わせるように終始陽気。「コンディションは良いよ。良いレストランを見つけた。パスタも食べているよ」と滞在3日目の日本の環境に満足そう。ボクシングを18歳で始める前は少林寺拳法もしていたそうで、写真撮影ではリクエストに応えて足を振り上げてみせた。

 リミット体重までは、6日の来日時と変わらず残り1・5キロ。この日の練習も棒ミット打ち、シャドー、縄跳びと軽めの約30分間で、「当日の朝には体ができているのがいつものパターン。栄養士に細かく計画を作ってもらっている」と明かした。

 勝利した試合の約8割が判定で、巧みにポイントを得るスタイルが強み。「ポイントは試合中に数えることができるよ」と指折りして見せ、「冗談ですけど」と冗談を交えた後に、「その場ですべきことをするだけだよ」と笑顔で答えた。