ダブル世界戦の予備検診が18日に都内で行われ、4選手とも異常はなかった。WBA、IBF世界ライトフライ級タイトルマッチは、王者田口良一(31=ワタナベ)が身長167・5センチで8センチ、リーチは170センチで3・5センチ、IBF世界同級6位ヘッキー・ブドラー(30=南アフリカ)を上回った。ブドラーは2階級制覇を狙うが、WBA世界ミニマム級からの昇級とあって、体格の違いが数字に表れた。

 田口はデータで優位にも「そこで勝負するわけではないので気にしない」と落ち着いた表情で話した。今回がプロ32戦目。「30戦を超えて、ベテランの域になった。だいぶ慣れたと思っている」と自らも余裕を口にした。

 今回入場時のガウンは青で、裾が長いトレンチコートスタイルと気分を変えた。著名なデザイナーによる5つの候補から選んだ。トランクスは普段の青から黒に変えたが、グローブも青。青は好きな色で王者になっても変えていない。「いい状態でリングに上がれそうなので、試合を楽しみしてください」と笑みを見せた。試合は20日に東京・大田区総合体育館でゴングとなる。