プロボクシングIBF世界ミニマム級王者京口紘人(24=ワタナベ)が「最軽量級最強」の存在感をアピールする。20日に東京・大田区総合体育館でIBF世界ライトフライ級10位ビンス・パラス(19=フィリピン)との2度目の防衛戦に臨む京口は19日、会場で開かれた前日計量に出席。挑戦者パラスとともに47・6キロのリミットでパスした。

 今回、京口の防衛戦はTBSで生中継されない。ダブル世界戦のメインとなるWBA・IBF世界ライトフライ級王者田口良一(ワタナベ)がKO決着した場合に録画での放送は予定されているが、関東ローカルのために出身地の大阪では試合をチェックできない。京口は「(試合は)映らないの、というのは大きいですね。来られない人も多いので。でも仕方ないことかなと。欲を出せば…ですけど」と苦笑いを浮かべた。

 将来的には、地元大阪での防衛戦も視野にいれている。「こっち(東京)で防衛戦すると、見に来てくれる人はわずか。より一層、凱旋(がいせん)して大阪の人に来てもらう気持ちは強い」と将来的な希望も口にした。試合の生中継、大阪凱旋(がいせん)試合…すべては勝ち続け、世界王者としての存在感と知名度がアップすれば実現すること。「階級関係なしに迫力ある試合をみせたい。前回よりももっといいKOをみせられたら」とミニマム級最強を証明する構えだ。