丸藤正道(38)が、メインでWWEの元ノアのKENTAことヒデオ・イタミを激戦の末下し、デビュー20周年記念大会に花を添えた。

「方舟(はこぶね)の天才」と呼ばれ、プロレスリング・ノアを支えてきた丸藤は、ノア生え抜きで14年にWWEに移籍したイタミと5年2カ月ぶりに対戦。イタミがWWEでは封印している必殺のgo 2 sleepを繰り出すなど、度重なる窮地をしのぎ、最後は膝蹴りの虎王5発から、ポールシフト式エメラルドフロージョンで、34分12秒にイタミを下した。

試合後、丸藤は「(イタミは)悔しいけどあこがれ。1番上の存在にいっちゃったから。彼が居ない分、しっかり足をつけて根を張って若い人の壁になっていく」と今後を見据え話した。

シングル対決は15戦目で、3勝12敗となったイタミは「勝ちたかったですよ。でも(丸藤の)20年はすごいですよ。濃い20年だったと思うし、こういう形で記念大会に参加できて光栄です」と話していた。

また、今後のWWEでの戦いに向け「(ノアで久々の戦いに)今日は、うれしかった。こういう誰かから必要とされる感じが自分が求めてるものなんだと。(米国に)戻って、自分もそういう場所を見つけていきたい」と思いを語っていた。