18日(日本時間19日朝)にワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝を控えるWBA世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が17日、開催地の英グラスゴーで前日計量に臨み、リミットよりも100グラム少ない53・4キロでパスした。無敗王者対決となる対戦相手のIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(26=プエルトリコ)も53・4キロでクリアした。

計量後のオフィシャル撮影の場で井上は15日の会見に続き、ロドリゲスと約15秒間にらみ合いを続けた。両者ともに絞り込んだ肉体も確認。井上は「やっぱり良い具合に仕上げてきている。過去最高の相手といっても過言ではないので、明日、しっかり精進して臨みたい」と決意を口にした。一方のロドリゲスは「12ラウンドでも13ラウンドでも14ラウンドでも戦えるようなコンディションはできている。IBF王座を防衛します」と自信をのぞかせた。

両者のにらみ合いをチェックしていた大橋秀行会長は「ロドリゲスの目が泳いでいた。あれが作戦なのか何なのか」とIBF王者に警戒していた。

計量後の井上はスッポンスープなどで減量で疲れた肉体を癒やし、夕飯にはステーキハウスに足を運んでパワー回復に専念していた。