ボクシング元世界3階級制覇王者の亀田興毅氏(32)が4日、都内の協栄ジムで那須川天心(20)戦に向けた練習を公開した。

今回の試合は、6月22日にインターネットテレビ局AbemaTVで放送するボクシングスペシャルマッチで、亀田氏が那須川をKOすれば1000万を獲得できる。エキシビションマッチとはいえ、亀田氏にとっては元世界王者のプライドをかけた負けられない戦い。「しっかりとベストコンディションに仕上げて、天心くんを葬り去りたい」と決意を語り、「令和にフライパンはいらない」と、現役時代に披露したフライパン曲げのような派手なパフォーマンスは封印した。

キックのフェザー級を主戦場とする那須川に対し、亀田氏の現役時代最後は3階級下のスーパーフライ級。「今より2、3キロ増やして62キロぐらいまで持っていきたい。筋肉もつけながら増やしていく」と肉体改造に着手した。18年11月に引退して以来、細身の体を維持するため1日1食を続けていたが、この5月から1日2食に変更。夕飯には白米2、3杯を食べるようになった。

2回のミット打ちでは、力強い右ストレート、フックなど力強いパンチを披露。一発で仕留めるイメージを膨らませた。3週間後の試合は「これまでの最重量で(リングに)あがります」。史上最強のパワーを備えてKO勝利を狙う。