ボクシングの元3団体統一ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(37=カザフスタン)が8日(日本時間9日)、再起戦に臨む。昨年9月、現3団体統一王者サウル・アルバレス(28=メキシコ)との再戦で敗れて以来、約9カ月ぶりのリングは通常のミドル級よりも4ポンド(約1・8キロ)重い164ポンド(約74・3キロ)契約体重12回戦で臨む。

7日(同8日)には、拳を交える19戦無敗のIBF世界同級8位スティーブ・ロールス(35=カナダ)とともに試合会場となる米ニューヨーク市のマディソンスクエアガーデンで前日計量に臨み、163・8ポンド(約74・2キロ)でパスしたロールスに対し、163ポンド(約73・9キロ)でクリアした。

階級変更を視野に入れた契約体重とも思われるが、ゴロフキンは「今でも160ポンド(ミドル級)の選手だと考えている。気分も160ポンドの時と同じ。試合当日も増えても170ポンド未満だろう」とミドル級で勝負する構えだ。スポーツ動画ネット配信のDAZNと3年6試合の契約を結んだ後の初試合。既に米メディアには今年9月、同じくDAZNと契約するアルバレスとの3度目対決の可能性があると報じられる。

ゴロフキンは「毎晩、このファイトを夢見ているとは言えないが、9月に95%は起こるだろうと思う」とアルバレスとの3度目対決の可能性の高さを口にした。さらに「(3度目は)ボクシングではなく、ビジネスとして戦うことを考えている。前(引き分けと判定負け)の2試合は勝ったと思った。誰かに何かを証明する必要はない。証明に必要なものはすべて証明してきた。これはただのビジネス」とクールだった。