約9カ月ぶりにWBA世界ミドル級王座を奪回した村田諒太(33=帝拳)が家族サービス優先を強調した。12日、エディオンアリーナ大阪で再戦したロブ・ブラント(28=米国)を2回TKOで撃破。一夜明けた13日、大阪市内のホテルで会見し「長くても7月いっぱいは休みたい。そげた体に肉がついたら気持ち悪くなって徐々に(トレーニングを)やると思います」とオフを満喫する考えを口にした。

試合後、初招待した長男晴道君(8)と再会した際、抱きつかれ「パパ、格好良かった」とほめてもらったという。さらに愛息から「明日、野球できるの? オレさあ、パパが座ってくれればコントロールがいい」と捕手役を頼まれたことを明かした。

村田は「捕手みたいに座れと。さすがに試合2日後に中腰はつらいなあと。でもやろうね、と約束しました」と親子キャッチボールでつかの間のオフを過ごすつもりだ。またブラント戦に向けた調整期間中、スパーリングでの集中力を高めるためにカフェインの摂取を控えていたことを明かし「家族の時間とコーヒーが今、渇望していること」と笑わせた。

また王座奪回した村田は次戦の相手について言及。「今回、すごくモチベーション高くできたのはやはり負けたというのはあるし。モチベーションが保てる試合というのがありますし、それを望みたいです」。他団体王者との統一戦、ビッグネームとのドリームマッチの実現を希望していた。