ボクシング亀田3兄弟のいとこ亀田京之介(20=協栄)が小出太一(25=鴻巣茂野)に3回38秒TKOで勝ち、11月3日の決勝に駒を進めた。

“狂拳”亀田の冷静さが光った。体を丸め前進する小出のスタイルは「やりにくかった」。それでも1回からパンチが決まったため、あえて近距離での打ち合いに応じた。だが、なかなか相手は倒れない。「相手はファイター。付き合ってスタミナ切れてもあかん。1回足使ってみよう」と3回から作戦変更。今度は距離を取り、軽快な左ジャブ連打から右ストレートでダウンを奪取。続けて右アッパーで2度目のダウンを奪い、試合を決めた。「2回目のダウンは練習通り。練習でやってきたことが出せた」と胸をはった。

これで亀田家初の新人王タイトルに王手をかけた。だが、亀田はその先の日本一も見据える。「ほんまの決勝は12月(の全日本)。すぐ練習を再開して、もっといい試合をしたい」と気を引き締めた。