欧米でもボクシング世界王者の新型コロナウイルス感染が相次いだ。WBC世界ヘビー級暫定王者アレクサンデル・ポベトキン(41=ロシア)に、WBC世界スーパーフェザー級王者ミゲル・ベルチェルト(28=メキシコ)が感染し、試合を中止または延期する。3日に米メディアが報じた。

ポベトキンは発熱して検査で陽性が判明し、モスクワ市内の病院に入院しているという。21日にロンドンで予定していた同級5位ディリアン・ホワイト(32=英国)との直接再戦は中止となった。

2人は8月に対戦し、ポベトキンが4回に2度ダウンを喫するも左アッパー1発で5回TKO勝ち。13年のWBA世界同級王座陥落以来、7年ぶりの王座に返り咲いていた。

エディ・ハーン・プロモーターは「まずは早い回復を祈る。来年1月の戦いを楽しみにしたい」と、来年1月30日に再設定での開催を示唆した。一方でホワイトが、12月5日に次戦を予定するWBC世界同級王者タイソン・フューリー(32=英国)の相手となる可能性も報じられた。

ベルチェルトは陽性反応が確認され、現在は医療機関の監視下にあるという。12月12日に米ラスベガスで、同級1位の元WBO世界フェザー級王者オスカル・バルデス(29=メキシコ)と指名防衛戦の予定だったが延期された。11日に英国で予定されていた欧州バンタム級王座戦も選手の陽性判明で延期となっている。