ボクシングのWBO女子世界スーパーフライ級王者吉田実代(32=三迫)が12月13日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で2度目の防衛戦に臨むことが13日、発表された。

東洋太平洋・日本バンタム級王者奥田朋子(37=ミツキ)を挑戦者に迎える。同日にオンラインで報道陣に対応した吉田は昨年大みそかの初防衛戦以来、約1年ぶりのリングとなり「(コロナ禍で)先が見えない状況の中で試合ができることをただ感謝しています」と素直な心境を口にした。

今年8月には「変化が欲しかった。練習環境がすごくいいと聞いていたので」とEBISU K,BOXから三迫ジムに移籍。三迫ジムの加藤健太トレーナーのもとで、あらためて基本的な動きや基礎的なトレーニングを積んできた。奥田の地元大阪に乗り込む形となる吉田は「すごくアウェーで嫌だなと思いましたが、それをかき消すぐらいの練習をしている。加藤トレーナーに教えてもらったことを試せるのが楽しみです」とプラス思考を貫いた。

指導する加藤トレーナーは「基本の動きはかたまってきている。前へ行く部分、足を使って距離感を取るメリハリの部分を練習してきた。基本は伸びている。基礎の部分をやればしっかり勝てる」と太鼓判を押していた。

吉田は昨年6月、モートン(米国)とのWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦を判定で制し、同王座を獲得。同12月に石麗萍(中国)を判定撃破し、初防衛に成功していた。