IWGP・USヘビー級王座挑戦権利証争奪戦で権利証を保持するKENTA(39)が、大ベテランの小島聡(50)の挑戦を退けた。対戦予定だったジュース・ロビンソンが左眼窩(がんか)底骨折で欠場したため、先月24日に急きょ決まった対戦だった。

パワーで上回る小島に先手を取られた。力強いストンピングを浴びて、豪腕で頭を絞め上げられた。その後、得意のキックでペースを奪い返すと、小島の必殺技のラリアットを徹底してかわし続け、最後はgo 2 sleepからの片エビ固めで、フォール勝ちした。

昨年8月に米国で開催されたニュージャパンカップで優勝。IWGP・USヘビー級王者ジョン・モスクリーへの挑戦権を得たが、コロナ禍の影響などもあり、対戦は実現していなかった。挑戦権利証保持者として、この日の小島も含めて5人の挑戦を退けてきたKENTAは「年齢感じさせないくらい頑張ったじゃねえかよ。でもオレのレベルじゃねえんだよ」。

小島戦の直前に東京ドームの大型スクリーンに王者モスクリーからのメッセージが映し出された。「東京ドームの後に挑戦権利証を持ってるヤツは覚悟しておけ。オレは準備できているぞ」。試合後、KENTAは「オレ、挑戦する。勝ったから喜んで。いつでもどこでも」。待ちわびた挑戦の時が巡ってきそうだ。