ボクシングのWBAスーパー・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(27=大橋)が国外で次期防衛戦に臨む可能性が出てきた。17日(日本時間18日)に米メディア「ボクシング・シーン」が報じた。

井上と契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社のボブ・アラム氏が「(井上陣営は)次の試合を日本で望んでいる」と前置きした上で、IBFの指名試合で対戦する予定の同級1位マイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)の入国問題に言及。「今は日本に入国できない。4月に試合してもらいたいが、我々が井上を日本から連れ出し、他の場所で戦ってもらう必要があるかもしれない」と国外開催の可能性を明かしたという。

19年3月からIBFバンタム級の1位となっているダスマリナスについて、アラム氏は「彼は良いファイターだと聞いている。このカードをどこで開催するかを決める必要がある。フィリピン人ボクサーが日本にいけないのなら、どうやって日本で対戦するのか」と強調。プロモーターの立場として日本以外の開催地を想定していることを説明していた。