RIZINヘビー級期待の星となる大相撲元貴ノ富士ことスダリオ剛(23=フリー)が海外の強豪との対戦を見据え、デビュー3戦目に臨む。21日、愛知・日本ガイシホールで開催されるRIZIN27大会で、プロレスラー宮本和志(41=和志組)と総合格闘技ルール(120キロ級)3分3回で対戦する。総合格闘家として3試合目を控え、9日にはオンラインで報道陣の取材に応じた。

コロナ禍で海外選手の招聘(しょうへい)が難しい状況にあるものの、自身が格闘家に転向した際に掲げた目標に揺るぎはなかった。昨年9月のデビュー戦で、ディラム・ジェイムスを下し、昨年大みそかにはミノワマンを下したスダリオは「格闘技の世界は相撲と違って日本だけにとどまらないのが魅力。僕も早く海外の選手と対戦したい。海外のデカくて強い選手とやりたいのでヘビー級でやっていきたい」と決意を新たにした。

ミノワマン戦では、ふくらはぎに強烈なローを打ち込むカーフキックを蹴り込み、主導権を握った。対戦相手の動きを止める強烈な武器は昨年9月ごろからトレーニングしていたという。スダリオは「ミドルキックやハイキックと違って足を上げないでコンパクトに、どんな体勢からも出せます」と自信ものぞかせた。3戦連続でプロレスラーとの対戦となるものの、確実に宮本を仕留めてRIZINのリングで実力を証明し、海外勢との対戦を実現していく構えだ。