4日両国大会でIWGPジュニアタッグ王者、金丸、デスペラード組に挑戦するSHO(31)が最後の前哨戦で勝利し、タイトル奪取に弾みを付けた。

「YOHさんの分まで戦った。いつ帰って来てもいいように待っていた。少し前の俺なら心細かったが、今の俺は前とは違う」。帰ってくるパートナーのために、力強いパフォーマンスで締めた。開始ゴングを待たずにデスペラードに襲いかかりエルボーを連発。金丸には低いタックルでダウンを奪った。終盤はワト、田口の助けも借り、DOUKIに対し、ショックアローで3カウント。お決まりの弓を引くポーズを王者に見せつけた。

21日仙台大会で、タッグパートナーのYOHが登場し、9カ月ぶりに復帰することが決まった。ともにメキシコ、米国を渡り歩いて修業を積み、17年の帰国後すぐに同タイトル初戴冠。昨年1月には4度目の王者に輝き、2度の防衛を果たしたが、YOHが膝のケガで長期離脱。ベルト返上を余儀なくされた悔しさを晴らすべく、復帰戦は4日、いきなりのタイトルマッチとなる。SHOは「1番不安で悔しい思いをしているのはYOHさん。だけどここに心強いパートナーがいるぜ」と力強く語った。

パートナーがいない間には、ジュニアヘビー級のベルトに挑戦。高橋ヒロムに敗れはしたが、35分の激闘に「もっと強くなるしかない」と再起を誓った。「2人できっちり取り返そう」ようやく戻ってきた先輩に成長した姿を見せ、失ったベルトを取り戻す。【松熊洋介】