新日本プロレスIWGP世界ヘビー級の新王者に輝いた鷹木信悟(38)が8日、オンラインで一夜明け会見を開き、7日に行われたオカダ・カズチカ(33)とのタイトルマッチを振り返った。

「ダメージと疲労と興奮もあって寝たのは4時くらい。朝起きてこのベルトが部屋にあったので、夢じゃなく現実なんだなと」と喜びを語った。

試合では、オカダのマネークリップに何度も意識を失いかけたが、何とかロープに回避。「レインメーカーだけは絶対に食らわないようにした」と数回仕掛けたオカダの必殺技をしっかりかわし、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンでの3カウントにつなげた。「レインメーカー対策は頭に何パターンかあった」と勝因を明かした。

新型コロナウイルス感染後、復帰わずか2試合目でのタイトルマッチとなったオカダに対し「病み上がりで不安はあったと思う。映像を見返したけど、レインメーカーに数回トライしていたので、相当追い込まれていたのかも」と気遣った。それでも「新日本でトップ中のトップ。120%でぶつかった」と全力でぶつかり、頂点にたどり着いた。

先月4日同タイトルに挑戦し、敗れていたが、王者オスプレイがケガで返上。巡ってきたチャンスをものにした。「前回背水の陣だと言って負けたから、しばらく無理かと思っていた。オスプレイが返上したことで(ベルト挑戦を)言うだけ言ってみようかと」と胸の内を明かした。

統一前のIWGPヘビー級最多防衛記録(12回)を持つオカダから奪ったことも「ベルトの価値も上がった」と自信につながった。次の挑戦者には「勝ったらやろうと決めていた」と飯伏を指名。「18年に新日本に来たのは飯伏を追いかけてきたと言っても過言ではない」と語った。今年39歳を迎える。「場所はどこでもいい。ゆっくりしている暇はない。いつも通り鷹木信悟らしく暴れ狂う」と勝利を誓った。