7月29日に白星デビューを飾った女性版タイガーマスクことタイガー・クイーンの2戦目(9月5日、新木場1stRING)の相手がワールド女子プロレス・ディアナの佐藤綾子(35)に決まった。

26日、ストロングスタイルプロレスがディアナとの業務提携を発表。その時点ではクイーンの相手は決まっていなかったが、同席していた佐藤が突然「タイガー・クイーンがどんなものか私が試したい。ぜひよろしくお願いいたします」と挑戦表明。クイーンは表情を変えずに見守っていたが、その後、同団体を主宰する初代タイガーマスクの佐山サトルと代表理事の新間寿氏らが話し合い、対戦が決定した。

クイーンのコーチ役で、両団体でも活躍するジャガー横田は「実力もあり、技も豊富にある選手」と期待した。当初候補に挙げていた選手もいたが、佐藤の力強い表明に急きょ変更。ディアナでは同じユニットで戦っており「強敵になってくれると思う」と語った。

佐藤は01年10月デビュー。その後一時リングを離れたが、05年に復帰し、11年の旗揚げからディアナで活動している。その後妊娠が発覚し、活動を休止したが、3児の母となった現在もリングに立ち続けている。決断した佐山も、40年前のダイナマイト・キッドとのデビュー戦の時と照らし合わせ「キッドが対戦を求めてくる意欲や勇気を思い出した。彼女も実力をぶつけていい試合ができると思う」と明かした。

クイーンは7月のデビュー戦で山下りなに初代タイガーの技を連発し、最後はタイガースープレックスホールドで勝利を飾った。ジャガーが「力は無限大」と太鼓判を押すクイーンと、闘志あふれる佐藤が、9月5日、新木場のリングで熱い戦いを披露する。【松熊洋介】