「超人類」ビル・ゴールドバーグが、反則裁定なしの過酷なルールで息子の敵討ちに成功した。ノー・ホールズ・バード(反則裁定なし)+フォールズ・カウント・エニウェア(リング内外でフォール許可)戦で「筋肉魔人」ボビー・ラシュリーと激突。ステージから観客席付近まで落下するほどの豪快なスピアーでラシュリーを粉砕。今夏、息子ゲイジ君をKOした前WWEヘビー級王者を制裁した。

ゴング直前、コーナーで巻かれた鎖を装着した右拳で殴打されたラシュリーは、さらにパイプいす攻撃などで左膝に集中砲火を浴びた。しかしコーナーに設置されたテーブルに誤爆したラシュリーを捕獲。スピアー(タックル)から担ぎ上げ、ジャック・ハマーでマットにたたきつけた。復讐(ふくしゅう)に燃えるゴールドバーグはあえてフォールせず、場外の防護壁ごと破壊する強烈なスピアーをラシュリーに追加。解説席や鉄製階段での攻撃で徹底的に痛めつけた。

花道に逃げようとするラシュリーを追い詰めると、ステージからラシュリー所属のユニット「ハート・ビジネス」のセドリック・アレキサンダー、シェルトン・ベンジャミンの介入に見舞われたが、ゴールドバーグは返り討ち。竹刀による対決も制し、最後はステージの花道から豪快なスピアーを浴びせ、ラシュリーもろとも観客席付近まで落下。その場で3カウントを奪った。

今年8月の真夏の祭典PPVサマースラム大会で当時王者だったラシュリーに敗退。試合後には、セコンドに入った息子をハートロックで絞められ、KOに追い込まれるという屈辱を味わった。自らの家族に手を出した因縁の相手を徹底的に痛めつけて決着をつけた。