ボクシング日本ミニマム級3位森且貴(21=大橋)がプロ10戦目で初タイトル奪取を狙う。11日、東京・後楽園ホールで開催されるフェニックスバトル83大会(日刊スポーツ新聞社後援)で同級1位石沢開(25=M.T)との同級王座決定戦に臨む。

10日には東京・文京区の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、リミット(47・6キロ)よりも200グラム少ない47・4キロでクリア。石沢はリミットでパスした。

19年全日本同級新人王を獲得して日本ランキング入りし、待ち望んだ王座挑戦となる。タイトルを懸けて拳を交える石沢は9勝中8KOという高いKO率を誇る元日本同級ユース王者。森は「戦績を見てKO率は高いなと。(リングで)向かい合った時に何を感じるか。仕掛けて仕掛けて、相手にも自分にも勝ってチャンピオンになります」と気合のボルテージを上げた。

同王座は昨年12月、WBO世界同級王座を獲得した谷口将隆(ワタナベ)が返上したタイトルとなる。数日前、所属ジムの大橋秀行会長(56)から「次勝てば谷口選手だぞ」と日本王座獲得後のプランを示されたという森は「気持ちが盛り上がりました。次に谷口さんに挑戦できると思って、明日は戦いたい」と集中力を研ぎ澄ませていた。