東日本ボクシング協会会長に、元WBA世界スーパーフライ級王者セレス小林こと小林昭司氏(48=セレスジム会長)の就任が正式決定した。25日、都内での協会総会で承認された。自動的に日本プロボクシング協会会長も兼務する。任期は4月1日から3年。現会長の元WBA世界フライ級王者で花形ジムの花形進会長(75)のバトンを受ける。協会長の呼称も本名ではなく「セレス小林会長」として活動する予定。

早速、新会長として4つの公約を掲げた。<1>キッズ育成のさらなる徹底<2>4回戦、6回戦の充実<3>アマとのより良い関係構築<4>日本ボクシングコミッション(JBC)との関係強化、という4本柱となる。特にJBCに対しては「言うべきことは言いながら、協会とコミッションが一丸となり、他格闘技に負けないボクシングを作っていきます」としている。

JBCは24日、元世界3階級制覇王者亀田興毅氏(35)ら3兄弟側との処分を巡った控訴審で、東京高裁から総額1億10万円の支払いを命じられたばかり。財団法人とはいえ、21年度の収支も赤字見通しとなっており、財政的にも厳しい状況にある。1審に続いてJBC敗訴という判決について、セレス小林会長は「厳しい判決が出た」と率直な意見を述べた。

その上で「まだJBCと話ができていないの。まずは選手のために試合を止めないことを第一に考えていく。これからJBCとは話し合う。各地区協会とも話した上で何だ第一かを考えながらやっていきたい」と口調を強めていた。