“心のホーム”広島で、内藤哲也(39)がIWGP世界ヘビー級王者のオカダ・カズチカ(34)に土を付けた。

来月1日開催の福岡大会(ペイペイドーム)でオカダのベルトに挑戦する内藤は、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)の同門、高橋ヒロム、BUSHIと組み、YOH、矢野を率いたオカダと6人タッグマッチで対戦した。オカダのマネークリップに捕まるなど、ピンチに次ぐピンチだったが、仲間のアシストもあり脱出。最後は、11分27秒、自らのジャックナイフ式エビ固めで、矢野から逆転のピンフォール勝ちをもぎ取った。

内藤ワールドのプレーボールは、試合が終わった後だった。敗戦したオカダに対し、グータッチを要求。相手が拳を合わせようと手を突き上げた瞬間、オカダがラリアットを狙ったのをしっかりと見ていた。これを切り返して、急所攻撃。さらに必殺技のデスティーノ(変形リバースDDT)でリング上に沈め、「今、新日本プロレスで一番強い男、オカダが倒れている姿を見て、お客様が大喜びしているよ」とあざ笑った。

大のプロ野球広島ファンで知られる内藤にとって、広島での戦いは「ホームゲーム」。この日にかける思いもひとしおだった。今回の広島大会に合わせ、球団とコラボしたスポーツタオルの新作も2種類発売。思い入れのある場所での勝利に、「俺にとってものすごくプラスになったよ」と喜んだ。オカダという絶対エースから、福岡ペイペイドームでサヨナラホームランを叩き込む。