元UFC女子バンタム級王者ロンダ・ラウジーがスマックダウン(SD)女子王座を初奪取した。SD女子王者シャーロット・フレアーとのアイ・クイット(降参)形式の王座戦に挑むと、パイプいすで左腕を挟みながらの腕ひしぎ逆十字固めで降参(アイ・クイット)のギブアップに追い込み、王座獲得に成功した。ラウジーは産休前の18年8月から19年4月までロウ女子王座を保持していた。

王者フレアーのクローズライン(ラリアット)やスープレックスを浴びたラウジーは竹刀2本を奪うと折れるまでめった打ち。王者のサミング、ポスト直撃の投げつけを浴びながらも、コーナートップから倒れたフレアーを捕獲し、腕ひしぎ逆十字固めを狙った。場外戦ではファンのいるスタンドまで意地をぶつけ合い、激しい攻防を繰り広げた。

リングに戻るとフレアー得意のナチュラルセレクションやフィギュア・エイト(ブリッジ式足四の字固め)で追い詰められた。「これがラストチャンスだ! ハッピー・マザーズ・デイ!」と窮地となったものの、逆にパイプいすで左腕を捕獲し、腕ひしぎ逆十字固めで追い詰め、フレアーから「アイ・クイット」と言わせ、ギブアップ勝利を収めていた。悔しそうな表情で倒れこんだフレアーを横目に、先月のレッスルマニア38大会でのリマッチを制したラウジーはSD女子王座ベルトを高く掲げて花道を引きあげていた。