50戦無敗のプロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)が国際ボクシング殿堂入りスピーチで涙を流した。

新型コロナウイルスの影響で、20年、21年は見送られた同殿堂入り式典は12日(日本時間13日)、米ニューヨーク州ベローナのターニングストーン・リゾート&カジノで3年ぶりに開催。スピーチで壇上に立ったメイウェザーは言葉を詰まらせながら「泣かないと言っていたのに。信じられない。自分のキャリアの中で多くのことをしてきたが、今日が私の人生で最高の日になった」と涙ながらにあいさつ。36人の殿堂入り受賞者とともに感慨に浸った。

メイウェザーはボクシングの手ほどきを受けた69歳の父フロイド・シニアに向け「父がいなければ、私には不可能だったこと。父を愛している」とトレーナーとして支えてくれた父親にも感謝の言葉を伝えた。なおメイウェザーは21年に殿堂入りが発表されていた。

17年に米総合格闘技UFCの人気スターで元2階級同時制覇王者コナー・マクレガー(アイルランド)との試合を最後に正式に現役引退したメイウェザーは18年大みそかのRIZINで那須川天心とのエキシビション戦で新分野のイベントを開始。このスパーリング形式マッチに目覚め、21年には人気ユーチューバーのローガン・ポール(米国)、今年5月にはUAEドバイで元練習パートナーのドン・ムーア(米国)ともエキシビション戦で拳を交え、話題になっていた。