元年俸120円Jリーガーで20年末から格闘家に転向した安彦考真(44=Executive Fight 武士道)が、プロデビューから2連勝を飾った。49歳でプロデビューしたYO UEDA(TARGET SHIBUYA)との66キロ契約3分3回に臨み、2回51秒でKO勝利をおさめた。

試合後には相手のセコンドで、19日の「THE MATCH」にも出場していたYA-MAN(26=TARGET SHIBUYA)とのオープンフィンガーグローブでの戦いを希望し、「むこうにとってメリットがないのもわかっているし、笑われてもいい。僕は職業挑戦者なので無謀なことに挑戦したい」と宣戦布告した。

プロ2戦目。勝負を決めたのはまたも左膝だった。序盤から効率的に膝蹴りを当てて相手にダメージを与えると、2回からは一気に仕掛けた。積極的に前に出てパンチを浴びせ、最後は左膝でひと突き。プロデビュー戦となった2月16日の「RISE FIGHT CLUB」で元西武投手の相内誠(27=K26)にも見舞った一撃で、相手はその場で動けなくなり、KO勝利となった。

安彦は「相手も意外と重かったですし、強かった。くっついてくる相手に対してどうするかは僕の課題かなと思いました」と振り返った。

昨年4月にアマチュアとしてデビュー後、無傷の6連勝。「結果的に6連勝ですが、1戦1戦の積み重ねでしかない。1日3時間のトレーニングをしてきていますし、スタミナも問題ない。今日も相手に効いているのが分かったし、冷静に見ることができた」と語った。