アウトサイダー代表に初勝利ををもたらしたのは、“ハマの狂犬”黒石高大だった。

セミファイナルとなった第31試合、団体対抗戦のフェザー級ワンマッチで、ブレイキングダウン代表のこめおと対戦した。1回は判定1-1で決着が付かない、一進一退の攻防。しかし、延長に衝撃の結末が待っていた。パンチの応酬で距離が詰まったところに、ハイキックを一閃(いっせん)。こめおから鮮やかにダウンを奪い、そのままタイムアップ。延長判定5-0で勝利した。

試合後は感極まった様子の黒石。「俺は本当はここにいちゃいけない」と涙で声を詰まらせならも、「リングでしかこういう気持ちは味わえない。ありがとうございます」と、15年以来のリング復帰を喜んだ。最後は、深々と頭を下げて感謝を示した。